バックアップオプション特約

本特約は、GMOペパボ株式会社(以下「当社」といいます。)が提供するバックアップデータの取得・閲覧オプションサービス(以下「本オプション」といいます。)の利用条件について定めるものです。本オプションの利用の申込みをするお客様は、本特約に同意したものとみなします。
なお、本特約に定めのない事項は、全てheteml利用規約(第1条に定義します。)の定めが適用されるものとし、本特約にheteml利用規約と矛盾する事項があるときは、本特約が優先して適用されるものとします。


第1条【定義】

本特約において別段の定めがある場合を除いて、本特約における用語は、以下の各号に定める意義を有するものとします。

  1. (1)「heteml」とは、当社が「heteml」の名称で提供するレンタルサーバーサービス(理由の如何を問わずサービスの名称又は内容が変更された場合は、当該変更後のサービスを含みます。)をいいます。
  2. (2)「heteml利用規約」とは、別途当社が定めるhetemlの利用に関する利用規約(URL http://heteml.jp/ordermenu/terms/)をいいます。
  3. (3)「契約者」とは、heteml利用規約に基づき正当にhetemlを利用されている方のうち、第3条に基づき本オプションの利用申込をし、当社の承諾を得て利用をしている個人又は法人をいいます。
  4. (4)「契約者データ」とは、契約者が自己の責任において、hetemlを利用してサーバー内に保存するデータ、ファイル、プログラム、アプリケーション、ソフトウェア、システム等をいいます。
  5. (5)「バックアップデータ」とは、契約者データのうち、契約者が本オプションを利用して、バックアップサーバー(次号に定義します。)内に複製及び保管するものをいいます。ただし、バックアップデータの範囲、種類、形式等については当社所定のものに限られます。
  6. (6)「バックアップサーバー」とは、当社所定の電気通信設備等の収容施設内に設置された、バックアップデータの収集対象サーバーをいいます。
第2条【本オプションの内容】
  1. 本オプションは、契約者データのバックアップデータをバックアップサーバー内に複製及び保管するサービスです。
  2. 契約者は、バックアップサーバーに保管された自己のバックアップデータを、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure:データ通信プロトコル)を利用して閲覧・取得することができます。
  3. 前二項に定める本オプションの詳細は、別途当社が定めるものとします。なお、次の各号の項目その他の事項の設定及び変更については、契約者は、当社が定めるところに従うものとします。
    1. (1)バックアップデータの作成頻度
    2. (2)バックアップデータの作成回数・各保存期間
    3. (3)バックアップデータの作成時刻
    4. (4)契約者によるバックアップデータの取得を可能とする期間
    5. (5)バックアップデータの保存容量
  4. バックアップデータを利用した契約者データの復元、復旧は、契約者が行うものとします。
第3条【本オプションの利用開始】
  1. 本オプションの利用を希望する方(以下、「利用希望者」といいます。)は、本特約を遵守することに同意し、かつ当社の定める一定の情報(以下、「利用情報」といいます。)を当社の定める方法で当社に提供することにより、当社に対し、本オプションの利用を申し込むものとします。
  2. 前項の申込みは、heteml利用規約に基づきhetemlを利用している方(hetemlの利用料金を支払っていない方を除きます。)のみ行うことができます。なお、本オプションの利用契約期間中、hetemlの利用契約が解除、解約もしくはその他の事由により終了した場合には、本オプションの利用も同時に自動的に解除されるものとします。
  3. 当社は、当社が利用を認める場合にはその旨を当社所定の方法により利用希望者に通知するものとし、当該通知が利用希望者に到達した時点をもって、利用希望者の利用申し込み手続きが完了したものとします。
  4. 前項に定める利用申し込みの完了時に、本特約の諸規定に従った本オプションの利用契約が利用希望者と当社の間に成立し、契約者は本オプションを当社の定める方法で利用することができるようになります。
  5. 当社は、第1項に基づき利用を申請した者が、以下の各号のいずれかの事由に該当する場合は、申し込みに対する承諾を取り消し、利用を拒否することがあります。
    1. (1)当社に提供された利用情報の全部又は一部につき虚偽、誤記又は記載漏れがあった場合
    2. (2)未成年者、成年被後見人、被保佐人又は被補助人のいずれかであり、法定代理人、後見人、保佐人又は補助人の同意等を得ていなかった場合
    3. (3)反社会的勢力等(暴力団、暴力団員、右翼団体、反社会的勢力、その他これに準ずる者を意味します。以下同じ。)である、又は資金提供その他を通じて反社会的勢力等の維持、運営若しくは経営に協力若しくは関与する等反社会的勢力等との何らかの交流若しくは関与を行っていると当社が判断した場合
    4. (4)その他、当社が利用を適当でないと判断した場合
第4条【本オプションの有効期間】
  1. 本オプションの有効期間は、利用開始日(前条第3項に定める利用申込みの完了した日をいいます。以下同じ。)から起算して、別途当社が定める日までとします。有効期間は、当社が別途定める場合を除き、変更することができないものとします。
  2. 契約者は、有効期間満了後も本オプションの利用の継続を希望するときは、有効期間中、別途当社の定める日時までに所定の方法により有効期間更新の手続を行うものとします。
  3. 前項の定めにかかわらず、契約者が、別途当社が定める自動更新の設定を行った場合は、有効期間中に別途当社の定める日時までに所定の方法により更新拒絶の手続きを行わないときは、利用契約は自動的に、有効期間満了の日の次の日から、別途当社が定める日まで更新されるものとし、以降も同様とします。
  4. 前2項にもかかわらず、有効期間のうち当社が別途定める日時までに利用料金の支払が確認できない場合には、当社は本オプションの利用契約の更新を拒絶し、本オプションの提供を停止することができるものとします。
第5条【利用料金】
  1. 契約者は、本オプションの利用の対価として、当社が別途定めるところに従い、本オプションの利用料金を当社の指定する期限及び方法により支払うものとします。
  2. 前項に従い当社に対し支払われた利用料金は、当社が特に必要と認めた場合を除き、いかなる理由があっても返還を行わないものとします。
第6条【契約者による本オプションの解約】
  1. 契約者は、当社所定の方法によりhetemlの管理者画面において本オプションの解約の申し入れるものとします。
  2. 前項の場合において、解約の申し入れが月の途中でなされた場合においても、解約の申し入れがなされた日の属する月の末日までの利用料金は発生するものとし、当社は利用料金の返金を行いません。
第7条【本オプションの利用停止】
  1. 当社は、契約者が本特約又はheteml利用規約に違反し、又はそのおそれがあると当社が判断した場合、当該契約者に対する本オプションの全部又は一部の提供を停止し、バックアップデータを削除し、又は当該契約者によるhetemlの利用の全部又は一部を停止することができるものとします。
  2. 当社は、前項の措置の実施によって契約者又は第三者に生じる結果及び損害について、利用料金の返金、損害賠償責任その他一切の責任を負わないものとします。
第8条【バックアップデータの非保証】
  1. 当社は、バックアップデータの作成、保管がなされず、又はバックアップデータの全部又は一部が滅失又は毀損(改ざんを含む。以下同じ。)した場合において、その原因が次の各号のいずれかに該当するときは、これにより契約者又は第三者に生じる結果及び損害について、損害賠償責任その他一切の責任を負わないものとします。
    1. (1)第三者の故意又は過失による場合
    2. (2)電気通信事業者が電気通信役務の提供を中止したことによる場合
    3. (3)天災地変その他不可抗力による場合
    4. (4)その他当社の責めに帰すべからざる事由による場合
    5. (5)契約者のハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク等の不良や利用制限等、当社の責めに帰すべからざる事由が発生した場合
    6. (6)バックアップデータにより、heteml、本オプション又はこれらを利用する他のユーザーに著しい支障若しくは損害が生じ、又はそのおそれがあるため、当社が必要な範囲においてバックアップデータを削除する場合
    7. (7)契約者が本オプション又はhetemlの利用を終了した場合
    8. (8)バックアップデータの保存期間が経過した場合
  2. 当社は、理由の如何を問わずバックアップデータが滅失又は毀損した場合に、これを復元する義務を負わないものとします。
  3. 当社は、バックアップデータについて、契約者が閲覧・取得作業を開始する時点においてバックアップサーバー内に保管される状態で契約者に提供するものであり、その内容のほか、エラーやバグ、論理的誤り、不具合、中断その他の瑕疵がないこと、信頼性、正確性、完全性、有効性について一切保証しないものとします。
第9条【本オプションの利用上の注意】
契約者は、本オプションの利用にあたり、以下の各号の定めに予め同意するものとします。
  1. (1)契約者は、本オプションを利用して、バックアップデータの作成及びバックアップサーバーへの保管を行う日時を、別途当社の定める方法以外の方法で当社に対して指定することはできないものとします。
  2. (2)契約者は、当社所定の期間においてのみバックアップデータの閲覧・取得を行うことができるものとし、当該期間の経過後は、バックアップデータの閲覧・取得は行えません。当該期間の経過と同時にバックアップデータは自動的にバックアップサーバー内から削除されます。この自動削除は、契約者のバックアップデータの閲覧・取得作業の前又は継続中であっても実行されるものとします。
  3. (3)本契約終了後、当社は、バックアップデータを削除します。本契約終了後においても引き続き保存する必要があると契約者が判断したサーバデータに関しては、契約者は自らの責任で保存のために必要な一切の措置を講ずるものとし、当社は一切の責任を負わないものとします。
  4. (4)当社は、バックアップデータから契約者データを復元する作業を行わないものとし、当該作業が必要な場合には契約者は自らの責任と費用により行う必要があります。
  5. (5)当社は、バックアップデータの保存容量の上限を定めるものとし、契約者のバックアップデータが当該上限を超えた場合には、バックアップデータの作成・保管ができないことがあります。
  6. (6)バックアップデータの作成及びバックアップサーバーへの保管作業の実行中に、契約者が、バックアップデータの元となる契約者データの追加、変更、削除等を行った場合、当該バックアップデータの作成及びバックアップサーバーへの保管作業が正常に行われないことがあります。
  7. (7)本オプションによるバックアップデータの作成及びバックアップ装置への保管について、対象となる契約者データが当社所定の容量を超えた場合において、当該バックアップデータの作成及びバックアップ装置への保管の完了が、別途当社の定める日時の翌日以降となることがあります。
第10条【本オプションの停止等】
  1. 当社は、次の各号のいずれかに該当する場合、契約者に通知のうえ、本件サービスの全部又は一部を一時的に停止することができるものとします。ただし、緊急かつやむを得ないと乙が判断した場合は、事前に甲に通知することなく、本オプションの全部又は一部を一時的に停止することができるものとします。
    1. (1)本オプションの提供に必要な設備等に対し保守、工事、障害の対策等の実施が必要な場合
    2. (2)電気通信事業者が電気通信役務の提供を中止する場合
    3. (3)テロ行為、破壊行為、火災、台風、洪水、地震、不可避的事故、戦争、労働争議、及び法令の変更又は制定その他不可抗力により本オプションの運営が出来なくなった場合
    4. (4)契約者のハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、ライセンスソフトウェアに不良や利用制限など、当社の責めに帰すべからざる事由が発生した場合
    5. (5)本オプションを実施するために必要な契約者の設備環境に障害が発生した場合
    6. (6)hetemlの提供の全部又は一部の提供が停止された場合
    7. (7)その他当社が必要と判断した場合
  2. 前項の定めに基づき、当社が本オプションの全部又は一部を一時的に停止した場合において、当社は、これにより契約者又は第三者に生じる結果及び損害について、損害賠償責任その他一切の責任を負わないものとします。
第11条【契約者データに関する禁止事項】
  1. 契約者は、以下の各号に定める電子データ(以下、「禁止データ」といいます。)のバックアップデータの作成を目的として、本オプションを利用することはできないものとします。
    1. (1)契約者が正当に利用する権利を保持しない電子データ
    2. (2)特許権、著作権、商標権等の知的財産権、プライバシー権等の第三者の権利を侵害する電子データ
    3. (3)法令において犯罪とされる行為又は公序良俗に反する行為の用に供する電子データ
    4. (4)個人情報保護法等の各種の法令に抵触する電子データ
    5. (5)コンピューターウィルスその他の当社又は他の契約者に有害な影響を与えるコンピューター・プログラムを含むデータ
  2. 契約者データが禁止データに該当し、又はそのおそれがあることが判明した場合には、当社は、第7条の定めが準用されるものとします。
第12条【損害賠償】
  1. 当社の責に帰すべき事由により、契約者がバックアップサーバーに接続し、バックアップデータの閲覧が一切できない状態が生じた場合において、当社が当該状態の生じたことを知った時から連続して24時間以上の時間(以下「利用不能時間」といいます。)当該状態が継続したときは、当社は、契約者に対し、その請求に基づいて、契約者に生じた損害を賠償するものとします。ただし、契約者が当該請求をし得ることとなった日から3カ月を経過する日までに当該請求をしなかったときは、契約者は、その権利を失うものとします。
  2. 前項の規定、又はその他の事由により当社が損害を賠償する場合において、当社は、債務不履行、不法行為、その他請求原因の如何を問わず、当該損害発生の原因となった事故発生時の直前の月における当該契約者の本オプション利用料金1ヶ月相当額を限度として、その損害を賠償するものとします。但し、当社の故意又は重過失により、法人その他団体の契約者、及び事業のため又は事業として本オプションを利用する個人の契約者(以下、総称して「事業者契約者」といいます。)以外の契約者に生じた損害を当社が賠償する場合においては、当該契約者に現実に生じた損害のうち通常の損害を賠償するものとします。なお、当社は、契約者に対し、当該損害に関して利用料金等の返金をした場合には、返金額に相当する範囲において損害を賠償する義務を免れるものとします。
  3. 契約者が、本特約に定める事項に違反したことにより、当社が損害を被った場合には、当社が当該契約者との利用契約を解除したか否かに関わらず、当該契約者は当社に対して当該損害を賠償する責任を負うものとします。なお、当社が、契約者と第三者との紛争、その他契約者の責めに帰すべき事由に起因して費用(弁護士費用、証人費用、証拠収集費用及びその他の訴訟遂行上の合理的費用を含む)を負担することとなる場合、当社は、その費用を、現実に負担が生じる前であっても、損害の一部として契約者に請求することができるものとします。

(附則)本特約は、2013年8月21日より施行するものとします。
2022年1月11日 改定
2021年4月2日 改定
2017年4月11日 改定
2015年7月22日 改定